ゴキブリゴミ屋敷について（特殊清掃　事例①）　

2021.01.05

ゴキブリ屋敷について

今回はゴキブリ屋敷についてと、リフォームが必要な場合を記述します。
基本的にゴキブリ屋敷は、ゴミ屋敷の場合が多く見られます。
これは単純に、ゴキブリが住みやすい環境が、ゴミ屋敷だからです。
食べ物、湿気、暖かい場所、全てがゴキブリにとって好都合なのです。

また、ゴキブリの糞には、フェロモンが含まれており、このフェロモンに誘われ、他のゴキブリが寄ってきます。
また、ゴキブリの糞は擦らないとなかなか取れない事と、溶けにくい性質なので、清掃道具（スポンジ、雑巾、バケツ）に糞が固形のまま貯まりやすく、直ぐにバケツに入れた濯ぎ水が汚れるので、何度も何度も濯ぎ水を変えて、清掃する必要があるので、大変手間がかかります。

　（ゴキブリの糞が大量に付着した部屋）

この為、清掃をして表面を綺麗にしても、ゴキブリ臭は非常に取れにくいのが特徴です。
また、臭いも先のようにフェロモンが入っているので、なかなか取れにくく、ベニヤ等の素材の中に臭いが入り込んでしまった場合は、表面清掃では取れず、コーティングをして臭いを塞ぐ処理が必要な場合が多くなりますし、最悪の場合は取り換え、つまりリフォームです。
広範囲にゴキブリの糞害が酷い場合は、リフォーム代はもちろん、清掃代も高くなる傾向にあります。
ちなみに、リフォーム代は、浴室やキッチン等を取り換えすると約１００万円以上、柱や敷居、床の張替えなどを取り替えるフルリフォームの場合は３～４００万円はかかるとおもいますので、注意が必要です。

ゴキブリの発生は、先にも記述したように、基本的に食品が長く放置されている場合に多くなります。
冷蔵庫の裏、ＰＣの近く、タンスや食器棚の後ろなど、比較的暖かい場所に多数いる場合があります。
１匹見たら、その何倍ものゴキブリが居ると考えて、早めの対処が重要となります。

　（ゴキブリが大量発生した食器棚の後ろ）

まとめ

対処法は、先にも記述したように食べ残しの物を放置しない事と、発生したらすぐに駆除剤や、駆除用のおとりを設置する事です。
但し、駆除薬は、同じものを使い続けない方が良いと思います。
私共の経験上、同じ駆除薬を使い続けているとゴキブリに耐性が出来、効かなくなるからです。
また、鉄筋コンクリート造のマンションの高層階は、ゴキブリが出にくいと言われていますが、これは構造上、ゴキブリが入りにくいからです。
逆に、高層階でゴキブリが発生した場合、大量に発生し、駆除が大変難しくなる事を覚えておいてください。

　（ゴキブリの糞が大量に付着した敷居）