特殊清掃で発生する害虫5種！放置するとこんな危険が…

特殊清掃を依頼するかどうか悩んでいる、遺品整理や家屋の清掃を検討しているみなさん。
特殊清掃の現場では、様々な害虫が発生する可能性があることをご存知でしょうか。
放置すると健康被害や近隣トラブル、建物への被害など、様々な問題を引き起こす可能性があります。
この記事では、特殊清掃現場でよく見られる5種類の害虫の特徴や生態、そして放置することで起こる危険性について詳しく解説していきます。
特殊清掃の現場で発生する害虫について理解することで、適切な対策を講じ、安全な環境を作ることができます。

□特殊清掃で発生する害虫の種類

孤独死や自殺など、遺体が発見されるまで時間が経過した現場では、ウジ虫やハエ、ゴキブリなど様々な害虫が発生する可能性があります。
この記事では、特殊清掃現場でよく見られる5種類の害虫の特徴や生態を解説していきます。

1: ウジ虫・ハエ

ウジ虫は、体長10mm程度で乳白色をしたハエの幼虫です。
排泄物や動物の死体、腐敗した食品に集まります。
トイレにたまった排泄物に、大量のウジ虫が発生した現場もありました。
成虫になると、飛び回るハエになり被害をさらに広げます。
食物や腐肉にたかるハエは、日本だけでも3,000種類が生息しています。
一般的な特殊清掃現場では6〜8mmのイエバエ、9〜11mmのニクバエ、7〜11mmのオオクロバエをよく見かけます。
一度の産卵で50〜100個の卵を産み、産卵から半日で孵化、わずか2週間で成虫まで急成長します。
孤独死が発見されるまでの期間は、平均17日間といわれています。
そのため特殊清掃現場では、大量のウジ虫とハエが発生しているケースがほとんどです。

2: ゴキブリ

ゴキブリは、不衛生な場所を好み、食品やゴミ、排水溝などに多く生息します。
特殊清掃現場では、遺体の腐敗によって発生した悪臭や湿気などに誘われて、ゴキブリが大量発生することもあります。
ゴキブリは雑食性で、何でも食べてしまうため、食品だけでなく、紙や布、髪の毛、皮革製品なども食べます。
また、ゴキブリは病原菌や寄生虫を媒介する可能性があり、健康被害を引き起こす可能性もあります。

3: ダニ

ダニは、肉眼ではほとんど見えないほど小さな生き物です。
特殊清掃現場では、遺体の腐敗によって発生したダニが、家中に蔓延してしまうこともあります。
ダニは、人のフケや垢、髪の毛などを食べて繁殖するため、人が住んでいた場所であれば、どこでも発生する可能性があります。
ダニは、アレルギーや喘息などの原因となることがあり、健康被害を引き起こす可能性があります。

4: シロアリ

シロアリは、木材を食べる害虫です。
特殊清掃現場では、遺体が放置されていた場所の床や柱などがシロアリに食べられてしまうことがあります。
シロアリは、木材だけでなく、紙や布、プラスチックなども食べるため、家屋全体に被害が及ぶ可能性があります。
シロアリは、家屋を支える構造材を食い荒らすため、家屋の倒壊につながる危険性もあります。

5: ネズミ

ネズミは、ゴキブリと同じように不衛生な場所を好みます。
特殊清掃現場では、遺体の腐敗によって発生した臭いを嗅ぎつけて、ネズミが侵入することがあります。
ネズミは、病原菌や寄生虫を媒介する可能性があり、健康被害を引き起こす可能性があります。
また、ネズミは、電気配線を齧ったり、家具を破壊したりするなど、家屋に被害を与えることもあります。

□放置することで起こる5つの危険

特殊清掃現場で発生する害虫を放置すると、健康被害や近隣トラブル、建物への被害など様々な危険が潜んでいます。
具体例を交えながら、それぞれの危険性を解説していきます。

1: 健康被害

特殊清掃現場で発生する害虫は、病原菌や寄生虫を媒介する可能性があります。
例えば、ウジ虫やハエは、大腸菌やサルモネラ菌などの病原菌を媒介することがあります。
また、ダニは、アレルギーや喘息などの原因となることがあります。
害虫に噛まれたり、糞や死骸に触れたりすることで、感染症やアレルギーなどの健康被害を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

2: 近隣トラブル

特殊清掃現場で発生した害虫が、近隣にまで広がってしまうことがあります。
特に、集合住宅では、排水管などを経由して、他の部屋に侵入する可能性があります。
近隣住民から害虫の発生を指摘されたり、クレームを申し立てられたりすることがあります。

3: 建物への被害

特殊清掃現場で発生した害虫は、家屋に様々な被害を与える可能性があります。
例えば、シロアリは、家屋の構造材を食い荒らすため、家屋の倒壊につながる危険性があります。
また、ゴキブリやネズミは、電気配線を齧ったり、家具を破壊したりするなど、家屋に被害を与えることもあります。

4: 不快感

特殊清掃現場で発生した害虫は、見た目に不快感を与えるだけでなく、臭いも発生させることがあります。
特に、ウジ虫やハエは、腐敗した臭いを発するため、生活環境を著しく悪化させる可能性があります。

5: 精神的なストレス

特殊清掃現場で発生した害虫は、精神的なストレスを与える可能性があります。
特に、害虫を放置することで、健康被害や近隣トラブルなどの問題が発生する可能性があり、精神的な負担が大きくなることがあります。

□まとめ

特殊清掃現場で発生する害虫は、健康被害、近隣トラブル、建物への被害など、様々な問題を引き起こす可能性があります。
放置することで、精神的なストレスや経済的な損失につながる可能性もあるため、適切な対策を講じることが重要です。
特殊清掃の依頼を検討している場合は、害虫駆除の専門業者に相談することをおすすめします。
専門業者の知識や経験を活かすことで、安全で快適な生活環境を取り戻すことができるでしょう。