遺品整理は、故人の人生の最後を締めくくる大切な儀式であり、同時に、遺族にとって大きな負担となることもあります。
特に、遺品整理業者とのトラブルは、精神的なストレスだけでなく、経済的な損失にも繋がることがあります。
遺品整理を業者に依頼したいと考えているものの、トラブルが不安な方は少なくないでしょう。
この記事では、遺品整理で起こりやすいトラブルとその対策、悪徳業者を見抜くための8つのポイントを解説します。
遺品整理を安心して任せられる業者を見つけるための知識を身につけて、故人への感謝の気持ちを込めて、スムーズな遺品整理を実現しましょう。

□遺品整理で起こりやすいトラブル

遺品整理で起こるトラブルは、料金トラブル、遺品の窃盗、遺品の不当な処分など、様々なものが挙げられます。
ここでは、遺品整理で特に起こりやすいトラブルを具体例を挙げて詳しく解説していきます。

1: 料金トラブル

遺品整理で最も多いトラブルが、料金を巡るトラブルです。
事前に提示された見積もりとは異なる高額な請求や、追加料金、別途費用が発生したというケースが数多く見られます。
遺品整理業者の中には、遺族の心情につけ込み、高額な料金を請求する悪徳業者も存在します。

2: 遺品の窃盗

遺品整理は、遺族が業者を自宅に招き入れなければならない作業です。
その際に、業者によって故人の遺した貴重品や現金が盗難されてしまうケースも報告されています。
特に、会社情報が曖昧な業者や、口コミが少ない業者は注意が必要です。

3: 遺品の不当な処分

故人にとって大切な思い出の品や、遺族にとって価値のある遺品を、業者が勝手に処分してしまうトラブルも起こりえます。
遺品整理を依頼する前に、業者に処分して欲しくない遺品を明確に伝え、遺品リストを作成しておくことが重要です。

□遺品整理業者とのトラブルを避けるための対策

遺品整理業者とのトラブルを避けるためには、業者選びから契約、作業完了まで、しっかりと対策を講じる必要があります。
ここでは、遺品整理業者とのトラブルを回避するための具体的な対策を8つのポイントにまとめました。

1: 見積もりは内訳まで確認する

遺品整理業者に見積もりを依頼する際には、料金の合計額だけでなく、内訳まで記載された見積書を受け取りましょう。
内訳を確認することで、料金の根拠を理解し、他の業者との比較検討がしやすくなります。
また、後から追加料金が発生する可能性も減らすことができます。

2: 業者に見積もりを取る

遺品整理業者に依頼する際には、業者に見積もりを取り、費用や作業内容、追加料金の有無などを検討しましょう。
見積もりを取ることで、各業者の料金体系やサービス内容を把握し、より自分に合った業者を選ぶことができます。

3: 遺品整理業者に依頼する前に貴重品や現金を回収しておく

遺品整理業者に依頼する前に、貴重品や現金は回収しておきましょう。
遺品の中に高価な貴金属や現金がある場合は、事前に安全な場所に保管しておくことで、盗難のリスクを減らすことができます。

4: 一般廃棄物収集運搬業の許可を得た業者を選ぶ

遺品整理業者は、一般廃棄物収集運搬業の許可を得ている必要があります。
許可を得ていない業者は、不法に廃棄物を処理する可能性があり、環境問題や法的トラブルに発展する恐れがあります。

5: 許可なく遺品を引き取らないように伝える

遺品整理業者に依頼する際には、許可なく遺品を引き取らないように、明確に伝えておくことが重要です。
特に、遺族にとって価値のある遺品や、故人との思い出が詰まった遺品は、勝手に処分されないよう、業者に注意を促しましょう。

6: 契約は慎重に行う

遺品整理業者の契約書には、料金、作業内容、解約条件などが明記されているはずです。
契約書の内容をしっかりと確認し、不明な点は質問して納得いくまで説明を受けるようにしましょう。

7: 解約は契約後8日以内に行う

遺品整理の契約後8日以内であれば、クーリングオフ制度を利用して契約を解除することができます。
契約内容に納得がいかない場合は、クーリングオフ制度を活用して、契約を解除することも検討しましょう。

8: 強引な押しかけにはインターフォンで対応する

遺品整理業者の中には、強引に契約を迫ったり、訪問販売で押し掛けたりする業者も存在します。
そのような場合は、インターフォン越しに対応し、自宅に招き入れずに、冷静に対応しましょう。

□まとめ

遺品整理は、故人への感謝の気持ちと、遺族の未来を繋ぐ大切な儀式です。
遺品整理業者とのトラブルを回避し、安心して遺品整理を任せられるように、この記事で紹介したポイントを参考に、慎重に業者を選んでください。
遺族が故人を偲び、未来へ進むためのサポートとなるよう、遺品整理を成功させましょう。