孤独死の平均寿命は、通常よりも20年早い

今回は、孤独死の方の平均寿命は、全人口の平均寿命と比べて20年も平均寿命が短いという話を致します。

孤独死に関する全国規模の統計データはありませんが、一般社団法人「日本少額短期保険協会」の孤独死対策委員会が2020年に発表した「第5回現状レポート」は、日本の孤独死の現状について調査していますので、今回はこれを参考にお話を致します。

この「日本少額短期保険協会」は、賃貸住宅の大家様に、孤独死の際の保険を販売する業界で、孤独死対策委員会とは、孤独死に関する調査や、認知・啓蒙活動を行っている委員会です。

なお「孤独死」という言葉に法律上の定義はありません。

「第5回現状レポート」では、孤独死した人数について、男女別と平均年齢のデータが出ています。以下がその結果です。

項目 男性 女性 合計
人数 3698人 750人 4448人
割合 83.1% 16.9% 100%
死亡時の平均年齢 61,6才 60.7才 61.6才
65歳未満者の割合 51,9% 52,4% 52%
全人口の平均寿命 81.41才 87.45才

※平均寿命は厚生労働省「令和元年簡易生命表」より

この表からは、孤独死は圧倒的に男性が多いが、孤独死をする人の男女とも平均死亡年齢は、ほぼ61才です。

これは、全人口の平均寿命と比較すると、なんと男女とも20才以上も若く亡くなっていることが判ります。

孤独死をする人は、一般的な人より早く亡くなっているのです。

健康面の問題を抱えていたり、一人暮らしながら、人付き合いが無い方や、身寄りの無い方、身寄りはあっても連絡を取り合っていない方が孤独死となる傾向が強いと思います。

周りに一人暮らしの方がいらっしゃれば、会うたびに挨拶だけでも率先してするなど、周りの人から、人との係わりを持ちやすくなるような社会になれば良いと思っております。

 

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