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若年層(現役世代)の孤独死も増加傾向にある

2023.06.01

現役世代は、孤独死の40%を占める

皆さんもご存知の通り、日本は少子高齢化社会です。
高齢者の人口割合も年々増加しており、2020年現在では国民の28.3%が高齢者となっております。

日本少額短期保険協会の孤独死対策委員会が、2021年に出した孤独死の実像を統計した資料では、20~50代つまり現役世代の孤独死は、孤独死をした人の40%もいるとの事。

東京都監察医務院で取り扱った「自宅住居で亡くなった単身世帯の者の統計」から、20~30代の東京での孤独死は毎年350件前後もあるとの事。
25歳~34歳に限って言えば、ここ数年孤独死の件数は若干の増加傾向を見せているそうです。

また、定期的に連絡を取り合う友人や家族がいないなど社会から孤立している20~30代の若者も増えているようです。
長く続いたコロナ禍で、外出を控え、自宅で過ごすことが多くなり、経済状態も悪化、収入も得られない、そんな若者がひっそりと孤独死してしまうと言う状況が少なからず発生しているのです。
家族との関係が悪くなくても、家族が「若いからあまり心配しなくても大丈夫」と、突然の孤独死に気付けないパターンも少なくありません。そのため、若年層の孤独死も年々少しずつですが増えています。

孤独死の原因

1)病死
突然の心臓発作などで倒れてしまい、誰にも気付かれずに孤独死をしてしまう場合

2)自殺
孤独死の自殺者は、男性よりも女性が多く、特に10~20代までの年代が約4割。
精神疾患を患っている人も少なくない。

3)貧困
貧困や精神疾患などによる餓死のケースがほとんどです。
お金が無くて健康的な食事が出来ない、体調不良なのに病院に行けない人などが該当。
家賃や光熱費、社会保険などの支払いに追われると、このような状態に陥ることは珍しくありません。

 

まとめ

上記の様に、様々な要因が重なり、若年層を含む現役世代でも孤独死が増加傾向です。
近年では、正社員になれないせいで貧困に陥る若者もいます。
家族や親戚と連絡を取っていなかったり、悩みを溜め込んだりする人は孤立しやすいため、病気を悪化させてしまうこともあります
そして死後数日誰にも気付かれないまま、近隣住民に発見されるケースが少しずつ増加しているようです。
もはや孤独死は高齢者だけの問題ではないことを考えせられます。

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