今回の特殊清掃は、いつも仕事をご紹介いただく、内装会社からのご依頼でした。
この部屋で住人の方が孤独死をされたようですが、既に荷物等は撤去され、壁紙も剥がしリフォームを待つ案件でしたが、死臭が取れないと言う事で、現場に伺いました。
部屋に入ると、家財が無く、壁紙も剥がした案件なのに、強烈な死臭が立ち込めてました。
既に亡くなった方の体液は拭き取られており、どこで亡くなったのか全く分からない状態だったので、部屋の隅々まで薬品で体液反応を見させていただきましたが、最初に部屋の窓際で体液反応が出たので、窓付近で亡くなったのかと思いきや、玄関付近の床や土間からもかなりの体液反応が出ており、どういう状態なのか少し混乱いたしました。
正直、家財があり、どこでお亡くなりになったのか、体液がどういう広がり方をしているのかを確認できた方が、早く正確な作業が出来るのですが、今回の様にかなり広範囲に体液反応が出たことから、床を全面撤去しました。
怪しい所は削り取り、消臭塗料を塗布し、敷居や桟の洗浄、窓枠清掃をはじめ洗浄可能な所は全て洗浄し、キッチンの撤去、換気扇のダクト交換も致しましたが、臭いはしつこく微量ですが死臭が残りました。
壁の中、つまり電気のスイッチの裏から微量に臭いが感じられたので、天井やスイッチからも消臭脱臭をし、この現場は異例の計6回もオゾン脱臭施工を致しました。
それでは、ビフォアアフターを見て頂きましょう。
白く泡立っているのが体液反応ですが、相当に白くなっているのが判ります。
機械が届かない所は、サンドペーパーで削り取りました。
作業は清掃で4名1日、オゾン脱臭は日を空けて、3日間入り、合計4日間もかかりました。
その甲斐あって、最終的に臭いは取れましたが、最後まで臭ったのは、驚いた事に玄関の扉の内側表面でした。
もちろん、扉も洗浄はしておりましたが、臭いが微かにする場所を調べては脱臭し、調べては脱臭していたので、最後に判明したのでした。
「いや~ほんとにしつこい死臭の案件で、何度も来ていただき申し訳なかったです。でも一つづつ原因を潰してくださったので、臭いが消えて本当に良かったです。本当は壁の石膏ボードも剥がしたほうが良いと、会社には上申したのですが予算の都合上通らず、やらなくても良い作業が増えてしまい、本当に申し訳なかったと思っております。」というお言葉を頂けました。 私共も、様々な薬品を試せ、様々な方法を模索したので、本当に勉強になった案件でした。
最後になりますが、いつもお世話になっている管理会社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
私共にいつも仕事を下さり心からの感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
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