今回の特殊清掃のご依頼は、こちらのアパートの大家様でした。
既に家財は撤去されておりましたが、孤独死された方は、床に倒れた状態で、約2か月後に発見されたご様子で、保証人が無く、大家様が泣く泣く臭いを取る事になったようです。
部屋自体は、煙草のヤニと、元はゴミ部屋であったと思われる汚れでひどい状態だったので、そこに死臭が付着しており、かなりの臭いでした。
作業後にリフォームが入るので、壁紙も剥いでから、部屋のクッションフロアー(フローリングの板状)を剥ぎ、床の状態を見ました。
床の状態は、接着剤の下の床材まで体液が浸み込んでおり、薬剤で体液反応を見てから、床材を除去しましたが、一部床材と床材の間から梁の部分まで体液が入り込んでいましたが、幸い表面だけだったので、削り取り臭いを除去しました。
また玄関にも体液反応があり、クッションフロアーも剥ぎましたが、敷居に体液が付着していたので、ここも表面を削り取りました。
それでは、ビフォアアフターと作業風景を見て頂きましょう。
まずは作業の進行を見てみましょう。
白く泡立っている部分は、おそらくご遺体の搬出時に、体液が漏れたのだと思います。これが、玄関付近の臭いの元でした。
クローゼットのドアが、たばこのヤニで黄色くなっておりますが、アフター写真は清掃後で真っ白です。
壁紙を全て剥がしたました。
作業は、1日半かかり、1日目は4名、2日目は2名で作業しました。
部屋全体の汚れがひどく、壁紙を剥がし、臭いがたばこのヤニに付着しているであろう部分を可能な限り清掃し、オゾン脱臭も3回いたしました。
作業の甲斐あって、なんとか臭いは除去できましたが、なかなか時間のかかった現場でした。
最後になりますが、私共にお仕事を下さった大家様の更なるご多幸をお祈り申しあげます。
ありがとうございました。
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