今回は、孤独死の特殊清掃の案件です。 ご依頼者は、亡くなられた方の弟さんでした。
同じマンションの方からの臭いの苦情により発見されたそうです。
発見される一ヶ月前にご本人と電話で話したが、何時亡くなったのかは不明。
早速、現場に行ってみると、大量のハエと、写真に反射してますが大量のホコリが舞っておりました。
窓には、びっしりと丸々したハエがおり、例によって殺虫剤での駆除から始めました。
写真を見ていただければ判るように、タバコのヤニ臭と、その汚れがひどく、ハエが体液をタール(壁)に付着させたので、死臭とタバコのヤニ臭いが非常にきつかった現場でした。
まずは、臭いを可能な限り少なくしてほしいということでしたので、作業をさせていただきました。
部屋は、荒れ放題で一面にタバコのタールとヤニが付着し、茶色く変色していました。
亡くなっていた場所であるベッドを撮影しましたが、ホコリがひどく上手く写っていませんでした。
ベッドの布団などを除去し、マットだけにした写真です。 床に体液が落ちていると臭いが取れないので、マットからこぼれ落ちていないかどうかを見る為に、裏返したのが 写真⑤です。
亡くなってから長期間発見されなかった事から、マットの裏のほうが染みが多くありました。
床がこぼれ落ちた体液で汚れていましたので、ふき取り作業を致しました。
本来なら、床を剥がしても良かったのですが、少量であり、血液反応もごく微量であったことと、この部屋はヤニ汚れが非常にひどいので、再使用をする場合は、部屋全体を総リフォームする必要があることから、今回はふき取り作業だけでした。
体液が付着しているであろう物(布団等)を袋に入れ、消毒剤、防臭剤を大量に散布したのですが、壁のヤニが薬剤で溶けて、筋状に垂れて来て、一時的にヤニ臭が強くなってしまいました。
オゾン脱臭機を作動させ、扇風機でオゾン効果が部屋中に満遍なく行き届くようにしました。
オゾン脱臭機は、一晩中自動で作動させ、翌日回収しましたが、その間臭いがエントランスに漏れないように、玄関ドアをテープで隙間を塞いでおきました。
翌日、死臭はかなり取れましたが、ヤニ臭は全く取れませんでした。
タバコヤニは、コンクリート打ちっぱなしの壁の場合、内部にヤニが入ってしまうので、表面を洗浄して、塗料を塗布、又は上から壁紙を貼るなどをしない限り取れないと思います。
この作業には、日数と金額がかなり掛かってしまします。
作業後のお客様のお声
「ありがとうございました。とりあえずの消臭というより、減臭の作業でしたが、管理会社がこの後何を言ってくるのかという点で、家財撤去だけなら、御社にお願いしますが、煙草のヤニをどうにかして欲しいと言ってきた場合は、相続放棄も考えています。またご連絡いたします。」
とお話をされておられました。
私からは、煙草が禁煙のマンションならいざ知らず、吸っても良いのであれば、ヤニの臭いを取る必要が無い事と、孤独死自体、借主の瑕疵ではないので、変な事を言って来たら、「弁護士に相談する」と言ってくださいとお話を致しました。
最後になりますが、私共にお仕事を下さり、心からの感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
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