孤独死をされた方の発見が遅れた時、特に夏場に多いのですが、亡くなられた場所以外でも腐敗臭がする場合が多々あります。その理由がよく分かるのが今回の案件です。
今回のお客様は故人の弟様。近隣から臭いの苦情が出て管理会社が警察に連絡、室内に入った所変わり果てた姿の故人が発見されたとの事。真夏で締め切られた部屋の為ご遺体の身元を確かめるにはDNA鑑定しか無い程凄惨な状況で、死後推定1ヶ月。
お客様のご要望は
①室内に入れるように消臭を可能な限り行って欲しい。
②体液が付いたカーペット等を処理して欲しい。
③兄弟でまだ結論が出ていないので、汚れた物以外は現状維持をして欲しい。
以上です。
まずは室内に入らせて頂きますと、3LDKの家全体に、ハエの死骸及び生体が・・・下の写真は亡くなられた現場から一番離れた部屋で撮ったものですが、ここ一か所だけでも凄まじい数のハエ死骸があるので、他の部屋の想像も出来るかと思います。
下の写真で、窓に見られる点々とした汚れ、これはハエがガラス面に張り付いた時に足などに付着した体液が付いた跡です。もちろん腐敗臭の発生源となっています。ハエは光のある方向に飛んでいくという習性があり、その習性がこのような事態を引き起します。
同様に、カーテンも所々に、体液の付着した跡があり、腐敗臭が・・・
今回はその事を踏まえ、室内全体を消毒したのちカーペット等体液が付いた物を梱包後、壁及びガラス面に付着した体液を消毒した後、水拭きで除去していきます。 このようにハエという存在は特殊清掃の現場では臭い及び病原体の媒介者となる為、作業最初の段階で、殺虫剤で生体の除去をいたします。
ご遺体の在った場所の拭き上げや、消毒はもちろん、家全体のハエの死骸の除去、窓の拭き上げ、カーテンの撤去を行った後に、オゾン燻蒸を24時間行いました。
オゾン燻蒸は、ある程度の時間が経過したら、一旦換気をして、再度、消毒剤や消毒剤を散布してからオゾン燻蒸をする事で効果が高まるのですが、この換気の際に、臭いの除去状況を確認します。 この案件で換気の際に確認をしたところ、ご遺体があった場所から離れている玄関先の異臭が強かったのです。
ここからは想像ですが、ご遺体を搬出する際に、何かの拍子で体液が玄関先にこぼれたのでは?と思います。
よってここにも、拭き上げ後消毒剤と、消臭剤を大量に散布し、再度オゾン燻蒸をして、最小限の臭いまで除去することが出来ました。
作業後のお客様のお声です。
「急なお願いにもかかわらず、直ぐに来て下さりありがとうございました。探す必要のあるものが沢山あるのですが、流石に怖くて入れませんでしたが、これで、探すことが出来ます。ありがとうございました。」
最後になりますが、私共にお仕事を下さり、心からの感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
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